次の日。



全快しました!!



というわけで学校へ向かう。




教室に行くと、いつものように本を読んでるキミ。



自分の机にリュックを置いて、大きく深呼吸して、くるっと後ろを振り返る。




「お、岡本くん!」




「なに?」




昨日よりもぶっきらぼうに聞こえないのは何でかな?




「鍵、ありがとうございます!!」





「別に、頼まれたからやっただけだし。それより風邪は大丈夫なの?」





心配そうな顔で私を覗き込む。




綺麗な顔が近くにあって、下がったはずの熱がまた上がったんじゃないかって思った。




「だ、大丈夫です!!心配してくれてありがとうございます」



そう言うと彼は、頬をちょっと上げて笑った。