放課後。



部活終わりの彼を教室で待っていた。



ガラガラ……



教室のドアが開いて、彼が入ってきた。




「わり、遅くなった。……で、話って?」




覚悟はしてきたはずなのに、いざとなるとすごく緊張する。





足が震えてきて、とっさにぐっと両手を握りしめた。





「あの、…………す、好きです!!!」





言えた。言ってしまった。





彼は何も言わない。




不安になって、下を向いていた顔を上げて、彼の顔を見た。




びっくりした。




「え……?な、なんで、そんな顔真っ赤に…?」





彼の顔が、真っ赤だったから。





しばらくのあいだ、見つめ合った。