「……そっか……。」



このまま、キミを好きでいてもいいのかな?



報われないけど、好きでいてもいいのかな?



そう思った。




これ以上彼と話を続けたら余計に辛くなりほうだったから、



「そういえば私、数学の課題終わってないんだった!!」




と誤魔化して、前を向く。




気配で、彼がふっと笑ったのが分かった。




つづけて、



「バカじゃん」



笑いながら背中を彼が持っていた本でつつかれた。



背中に一気に意識が集中する。



背中から熱が伝わってくる。



ああ、どうしよう。



最初は話せただけで十分だったのに。





どんどん欲が出てきちゃうよ。






私は、キミの特別になりたいです。