「窓越しに見るって、俺ら怪しさ満載だな。」

「あはは、本当だね。」

授業終わりと同時に私は後ろを向き、月城くんと話をする。

「・・・まぁ今度バスケ部を見学する時は、イケメン先輩もいいけど…少しは俺の方も見ろよ。」

月城くんは少し照れたように言うと、立ち上がってサッと教室を出た。

「今日、バスケ部見学に行こうかな・・。」

もちろん、お目当てはイケメン先輩ではなく月城くんだ。私は初めて月城くんの事を好きになってる自分の気持ちに気づく。

「今度は窓越しに手でハートを作ってみようかな。なーんてね。」

そして、私と月城くんの恋物語が始まった・・・。