不良女は、私を一切見る事もなく、いや、視界に入っていないという方が相応しいだろう。

パイプ椅子に浅く腰掛けると、偉そうに足を組み、校長先生が立っている体育館のステージを見つめていた。

まるで、早く終われよ!!と今にも言葉が聞こえてきそうな態度で。


その姿を横目で見ながら小さくため息を吐いた。



果たして入学式が始まって早々、この体育館の中でこんな引きつった表情をしているのは、きっと私だけだろう。


そして不良女が座ってる列に私も座っている。


それは一体、何を示しているか分かってしまったことにも深くため息をついた。


''1-4"


どうやら私は最悪なことに不良女と同じクラスであるようだ。