「なんか、このまま吸い込まれそう……」

「だろ?」

2人の間に静寂が響いていた……。


しばらく2人は黙ってただ輝く星を眺めていた。

「ねぇ、陽平、何か話し……」

そう陽平の方を向くと、陽平は星空じゃなく私を見つめていた。

「……………。」

あまりにその真剣な顔に言葉が出てこない

柔和な、そして大きな瞳で私を支配していく………。


ちょっとくすぐったいような顔をしながら、陽平が近づいてくる。


陽平がすることは分かっていた。


私は静かに瞳を閉じたーーーー。



暗い静かなの公園の中で月夜に照らされ私たちは静かにキスをした。


羞恥心が強まり体中が火照ていく……

過ぎていく時間を防ぐように重ねられた唇は離れない



そして、
どれくらい唇を重ねたか分からないくらい

私と陽平は何度も何度も唇を重ねて、その瞬間に言葉を交わすことで決して伝わらないものが、あるかのように激しく絡み合う。

体をくねらせてするキス……


顔が紅潮していくのが分かりもはや、ドキドキを通り越してフワフワしていく感覚に陥る。


「…………き」


唇が離れた瞬間、僅かに聞こえてきたその言葉を、私は聞き返すこともなく陽平の大きな背中に力強く腕を絡ませた。