「えっ!?」
朝から突然なんだ?
頭が回らず心臓はバクバクしている。
もしかして公園でキスされたこと?
噂されてる?
聞きたいことは私にも沢山あったが、何一つ聞けないでいる。
そして、この雰囲気をどうしたらいいのかも全く分からない。
次に何を言われるか覚悟して待っていると、みなみが再び口を開いた。
「陽平さ、この部屋に来て奈月の事ずっと見てたよ!」
「奈月が嘘寝してるんじゃないかって、ふーって息かけたりしてた」
そうそう、なんてみんなが私に向かって相槌を打っている。
なんだか、良く分からないけど、これは一体なんなんだろう。
まるで、罠にでもはめて私の何かを探ろうとしているのか……
「マジ?陽平来たの?」
気づいたら、私の口からはそんな言葉が出ていて、
はめられているかもしれないってことよりも、陽平が私の元に来たのかという真実を知りたがっている自分がいた。
周りに聞こえてしまうんじゃないかってくらいに、私の心臓は動き出していて、なんだか顔までも熱くなっていくのが分かった。