「えっーーー!!!」
はっと目を見開き起き上がり、周りを見渡すとカーテンの隙間からあまく光が差している。
どうやら私は爆睡してしまっていたみたいだ。
「あれっ?」
二段ベッドの上から下を見下ろすと、そこには私以外のみんなが盛り上がっている。
その場から、再び窓を見ればやっぱり光が差しこんでいてこれは現実だと確信をした。
「はぁ……やらかしたわ……」
小さく呟きながらベッドから下にノロノロと降りる。
その瞬間「やっと起きたの~?」「もう朝だわ」「奈月1人だけ寝たな~」なんて私に向かって口々にニヤニヤしながら言ってくる。
「起こしてくれても……」
確かに、恋バナで盛り上がりながらも、私は突然の睡魔に襲われ15分だけ寝かせてと、確かに自分の足でベッドにあがっていた。
「あのね、本当に奈月起きないんだわ……」
「みんな起こしてたから!!」
「ねぇ?起こしてたよね、みんなっ!!」
「そそ、みんなね!!」と、明らかに私を見ながらクスクス笑っている。
「で、本題っ!!陽平とは仲良いの?」
んっーーーー!?
みなみの直球すぎる言葉に寝起きの私の頭は上手く作動してくれていない。
んっ???陽平ーーーー?
その名前が出たことは確かで、その瞬間みんなの視線は私に集中していた。



