早く解放されたかった

長らく悩ませる心身の問題と。


怒り、復讐心、無気力、不眠、悪夢

考え出したらキリなんてなくて、いつから始まっているのだろうと記憶を辿ってもそれは遥か昔から始まっているのだ。



優しすぎるところは私の
長所でもあり短所でもある。

ずいぶん前に言われた言葉だった気がする
ずっと理解が出来なかったけど、今になってみると良く分かる気がするものだ。




優しさは時に仇になる

優しかったゆえに
すべて閉じ込めてしまう癖がついていた
自分の気持ちより両親の幸せや気持ちの方ばかり気にしてしまっていた。

誰かを憎み生きていくことはしてほしくなかった。


そんな守り続けた両親の元を離れた今はもう一人きり、
思う存分楽しんでやるんだ。


七海と言う名前の私を本気で叱る人なんていなければ、全てを理解してくれてる人もいないだろう。


それでいい。


「ただいま」


オイル臭い服を雑に脱ぎ捨てると、誰も返事のない部屋に今日も帰る。

歌舞伎町とネオンも華やかな世界光り輝く街とは真逆の暗い私の部屋。

私の居場所はここだと決めつけてもがきながらも必死に生きようとしていた。