10代の私は知り合いが1人も居ない歌舞伎町で
ひっそりと生きていた。


信じられるもの?

そんなの、なくていい

未来?

私には今しか必要ない

何が欲しい?

お金……
いや、豊かな感情


私の心は再び枯れてきってしまった

再生不可能なくらいにまでに。


お客さんのお酒を作り楽しませる。
それが私が選んだ仕事。

新人の私はとにかく仕事して仕事して
暇を作らないようにした。


何かに必死になりたかった。

誰かに必要とされ生きたかった

私は私の居場所を探していたんだ……。