愛に会いたかったなぁ。
流奈に似て可愛い女の子なんだろうね。


愛を必ず必ず守ってあげてね。

私がこんなこと言わなくても
流奈なら必ず守るよね。


綺麗な世界を
たくさん愛に見せてあげて。

子供らしく
無邪気に笑っていられる毎日になりますようにと
願っているよ。

少し遠くの方から……。

いつか私が私に戻れたら

必ず会いにいく

いつか....きっと

それまで流奈?

さようなら

愛?

元気に育ってね。


私は家を飛び出ると、目の前にたまたま通り過ぎようとしたタクシーを止めそれに飛び乗った。

「駅までお願いします」

そう言いながら、私が毎日帰ってきていた家を見送る。

見えなくなるまで見つめていた……

気が付くとネックレスのコインを触っていて自然と涙が溢れていた。

"流奈ぁ………あいたいな"

流奈の存在を思い出だすと涙が止まらない

だけどもう頼っちゃいけない
流奈の新しい生活、応援しなくちゃ。
大丈夫。私なら、大丈夫。

どんな姿でも最低な私でも生きると決めたから



私はこの日一人も知り合いがいない土地

新宿の歌舞伎町へと消えていったーーーーーー。