私にも限界というものがあったらしい
冷めきった家庭で生きていくのは無理だった。
これ以上苦しまないで生きていくために
もう家から離れる事にしよう。
復讐心や苦しみ、悲しみを
家族誰一人にも打ち明ける事はできなかった。
ここに居る事が、もはや色んなマイナスな感情を
生見だしているのではないかと思ってる自分がいた。
苦しみを人と共有してもらうと楽になれると言うが
いや、しない方がいい。
どんなにそれが心を蝕んだとしても
身が滅びようと
ここまで隠し通してきたから
ずっと守り抜く。
誰もこんな話を聞いても、幸せにはなれないし
苦しめるだけ。
流奈?会いに行けなくてごめんね。
私はそう呟きながらネックレスに触れた……
これが私の人生なんだ
運命だったんだ……
そう受け止めて私は生きていくーーー。



