このプレゼントを選んだ流奈をふとを見ると

上下どこかのメーカーか分からないがすごく質の良さそうなジャージであちこちに刺繍が入っているヤン服に身を纏っている流奈。

足元はキャラクターのサンダル。

そんな流奈とプレゼントは対照的で、私は手の上に置かれた上品で綺麗な箱にラッピングされているエンジ色のリボンをゆっくりと解いていく


「うわぁ……」

思わず吐息が溢れる

光沢のある深みのあるブラウン色をした

ベルベット調の布の上には


キラキラと輝いたゴールドのチェーン

そのチェーンは、小判が連なっているような華奢で繊細なデザインであった。

ペンダントトップは
小さめで上品な丸いコインにイニシャルの"N"が刻印されていて

そのイニシャルを輝かせるかのように
一粒のダイヤモンドが埋め込まれていた。


私は、流奈からリアクションを求められてるのを
すっかりと忘れ、その綺麗なネックレスに目を奪われていた。

「気に入ってくれた?」

その一言にはっと我に返り、流奈の顔を見るとすこし恥ずかしそうな表情をしていた。


私は流奈から受け取った綺麗なネックレスを力強く握った。