学校から帰ると、私は部屋に戻り机に向かい椅子に腰掛けていた。
[私の命を妹にあげます。だから妹の病気を早く治してあげてください。]
目の前にある手帳の日記の所に、願いを込めてそう綴る
気がつけば、日記の所に妹への想いを書き込んでいた。
手帳の一番最初のページを開けば彼氏や、友達とのプリクラが沢山貼ってある。
久々に開いてまじまじ見ると自分でも絶句した。
ポーズを取っている私は一生懸命笑顔を作っている、ぎこちない偽りの笑顔。
一瞬だけ作っている自分の顔、それを見るなり大きくため息を吐き出し静かに手帳を閉じる。
だんだん自分に嫌気がさしてくる
それでも私は生きていた
いっそのこと、この命と引き換えに妹に健康な体を与えて欲しいと願うのに、それが出来ない現実がもどかしくもなる。
神様は不公平だと心から思う
どうして私みたいな人間が健康で毎日生かされているのに、罪のない妹みたいな子が大病に襲われてしまうのだろう。
窓の外を見つめていると、もう少しで日が沈むのを教えてくれていた。
毎日毎日、私は時を過ごして息を吸っているだけに思う。
家に帰っていても、静かでそしていつも1人だ。
いつからこうなってしまったのだろう。
今から1年前、中学3年の頃に妹が入院して、我が家の家族はどんどん破壊して行った。
それと同時に父の浮気発覚
私の荒れた時期
顔を合わせれば喧嘩をする、そんな家族になってしまった。
高校に入学した今でも状況は変わらずで、妹も一度は退院したが再発してしまいまた入退院を繰り返していた。
みんな変わってしまったんだ。
きっと私一人だけなんかじゃない。
私の頬になにかがつたったーーーーー。



