それからというもの、私達のメモのやり取の日々は続いた。

もちろん流奈が爆睡している時、学校に来ていないときは自ずと中断される。


いつからか、人と深く付き合うのは避けるようになっていた。

かと言って友達や仲間が居ないわけでもない。
グループ行動や、女特有のベタベタした関係が苦手だった。


でも流奈は違った。

見るからにそういうタイプではないし、私のことを興味がないのか、深く入り込んでこない。

そんな距離もまた心地よくて、電話場番号もメールアドレスも教え合ってお互い知っているのに、放課後私に入り込んでくることもない。



お互いに催促するわけでもない、そんな流奈とのやり取りの頻度はちょうど良かった。


高校入学式で初めて声を掛けられ、偶然にも同じクラスになり

自然に距離が縮まっていた。


あのを紫の口紅をつけた流奈とーーー。