君となら、きっと

『大丈夫?』




ふと声がした方を見ると、助けてくれた男の人だった。痴漢されてたときは全く気にしてなかったけど、すごくかっこいい男の人だった。



目は茶色でアーモンド型に綺麗な二重。鼻は高く、顎のラインもシュッとしてる。身長はだいたい180センチぐらいだろうか。



おっといけない。見とれてた。ちゃんと返事しなきゃ。



「ほんとにありがとうございます。でももう大丈夫です。」



震えた手をもう片方の手で握りしめて、笑顔で返事をした。



するとその男の人は手を伸ばし、私の手を取り握りしめた。



『手震えてるよ。大丈夫じゃないよね。怖かったよね。すぐ気づいてやれなくてごめんね。』



男の人にあまり免疫がなかった私は、顔が真っ赤になっていくのが自分でも分かった。



やばい。かっこいい。



今顔を見られたら赤いのがバレちゃう。そう思った私は笑顔だけを彼に向けて、下を向いた。



心臓のドキドキが止まらない。
感じたことの無い感情だった。



彼は、学校の最寄り駅に着くまで、私の震える手を握りしめていてくれた。



高校まで一緒に登校しようか?と言われたが、さすがにドキドキが限界だった私は、友達を待ってますと言って、先に登校してもらった。



手の震えは止まっていた。でも心臓のバクバクが止まっていなかった。




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