イケメン不良くんは、お嬢様を溺愛中。

「あの、連絡するのって、なんかあったときじゃなきゃダメですか?」

「あ?」


なんの話だ?と言いたげな顔をする剣ちゃんに、私は思い切って、一歩距離を詰めた。


「なにも用事がなくても、ただ声を聞きたいってそう思ったときに電話をかけたり、したい……です」


語尾が小さくなる。

なんでだろう、自分から言い出したのに恥ずかしい。
剣ちゃんはというと、私の言葉の解釈に時間がかかっているようで、呆気にとられた表情をしていた。

けれども、少しして私の頬をつまんで引っ張る。


「お前、急になに言い出してんだよ」

「い、いひゃい」

「連絡……無駄にしてきたらワン切りすっからな」

「うう……」


やっぱり、そうくるよね。

剣ちゃんの反応は想像してたけど、ちょっとへこむ。
がっかりしていると、頬から手が離れた。


「それでも、どうしようもねえときは、仕方ねえから出てやるよ」

「え?」


あれ?
今のって、連絡してもいいってこと?

きょとんとしていると、剣ちゃんは焦ったように話題を変える。


「つーかお前、この状況で落ち着つきすぎだろ」

「実は、こういう贈り物をもらうの、初めてじゃないんだ」

「……は?」


口をあんぐりと開ける剣ちゃんに、私は不気味な贈り物の数々を思い出す。