(はぁー…やっと出来た)
家に帰ってから姉が起きる時間までに顔や髪型を整えておばあちゃん家で寝るのが2年前くらいから習慣になっていた。
両親は公務員で長い間家を空けることも多く、わがままな姉と私だけが家で居る事がよくあった。
でも、姉のわがままぶりは増して行って、ついに私に暴力や私の物を壊したりするようになったので、私は必要最低限の物を常に持ち歩き、大体の物はおばあちゃん家に置いて夜はおばあちゃん家で過ごすことになった。だから、姉が高校から帰って寝る4時から8時までしか私は家にいない。
──────────でも、おばあちゃんの家に行くには、ある問題がある。
それは…
私はネオンピンクのリュックを背負ってしばらく歩いた。木質の〈小川〉と彫られたドアを開けると───