彼はネガティブ妄想チェリーボーイ

だけど俺はまだまだだ。
沙和のことまだまだ分からないことばっか。

いつまでもこうして沙和に振り回され続けるんだろうな。

いつか沙和が俺のことをかっこいいって思ってくれる日がくるんだろうか。

「あともう一つあるんだけど・・・」

またか。
今度こそ嫌な予感だ。

俺に言ってなかったこと。

言われる前からどこか落ち込んでる。

聞きたくない。
でも、付き合うためにはちゃんと向き合わなきゃいけない時がある。

どんな事があったとしても、俺は沙和が好きだ。

それだけは確実。

俺は覚悟を決めた。

「何?」

「私、ずっと、平良のことが好きだったよ。小5の時から。」

ほらな。

沙和の気持ちはいつだって分からない。

いつだって俺には理解不能だ。

口の中でコーラがじんじんと静かに響いた。

夏休みが終わろうとしている。

俺は相変わらずチェリーボーイのままだ。