その指がゆっくりと唇から下へ滑ると、私の首にその手が触れた。
『…本当に、首輪つけないと』
唇が再び重なる直前、彼はそう静かに呟いた。
その言葉とは裏腹に、そのキスは徐々に深く求めるキスへ変わっていく。
応えてくれと叫ぶようなその口づけに、彼の首へすがるように腕を回す。
彼はそれに反応するように私の身体を更に強い力で引き寄せた。
唇が離れると、どちらの息遣いなのかわからない程に乱れた呼吸が交わる。
「本当にごめんなさい…嫌な思いさせて」
『違う…、僕が縛ってるんだ』
彼はそう言うと私を抱きすくめて、耳元で呟いた。
『花緒が他の男に笑いかけることが…嫌で』
いつもの彼らしくない、どこか甘えるようなその口調が身体中に響く。
そんな彼がどうしようもなく愛おしくてその身体を抱き締め返す。
「本当に、私の頭も身体の中も…全部基だけなの」
「中を開けて見せてあげたいくらい」
そう私が言うと、彼は珍しく声を上げて笑った。
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※体調不良の為、現在休載中とさせて頂いております。
2021年内更新再開予定でございます。楽しみにお待ちくださっていた読者の皆様、大変申し訳ございません。

