その時、頭の中である光景がフラッシュバックした。 オレンジ色の明かりに照らされた彼の、 少年のような無邪気な笑顔。 『すっごいお腹空いた』 「何食べたいの?」 『焼き鳥』 いつか本当に想い合える相手にそういう姿を見せて、二人で笑い合って。 きっとその人を楓はとても大切にする。 そんな日が来るんだ。 彼の手を離した事は、間違いなんかじゃない。 間違いなんかじゃない。