唇がどちらからともなく離れた隙間。 『…好きだ』 初めて彼の口から紡がれた愛の言葉に、心が震えた。 狭いオフィスの中、私はいつだって目の前にいる彼に恋い焦がれていた。 優しい笑顔。真剣な表情。 視界の端に映る姿でさえも、私の胸を痛いほどに締め付けた。 滲んだ涙は、心が嬉しいと幸せだと叫んでいるから。 こんな日が来るなんて、夢にも思っていなかった。 「嬉しくて…死にそう」 そう言った言葉の端が微かに震える。 彼はそんな私を見て、優しく微笑んだ。