そうしてやってきたホームパーティーの当日。
泊まりに必要な荷物を置いていくために、優香ちゃんの家へ行く前に彼の家に寄ることになっている。
緊張を紛らわせるように息を一つ吐き出して、呼び鈴を押すと
ガチャンと開錠する音の後、扉から覗き込むように彼が姿を現した。
『こんばんは、どうぞ』
「こ、こんばんは!」
少しだけ掠れた彼の声。もしかして、寝起きだろうか。
優しく微笑む彼はいつもよりどこか少し無防備で、そんな彼にドキドキとしてしまう。
部屋へと足を踏み入れると、彼の香りがふわりと私を包んだ。
ここに来るのは初めてではないのに、この瞬間だけはどうしても慣れない。
緊張と期待、そして少しの焦燥感が心の中でぐちゃぐちゃに入り混じっていくようだ。
「もしかして…眠ってました?お邪魔しちゃいましたかね…」
『あーはい、少しうたた寝してました。
でも丁度良かったです。僕もこの後出かけるので』

