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『へぇ、ホームパーティーですか。いいですね』
平日の終業後、久しぶりに彼と食事へ出かけた時のこと。
週末に開催されるホームパーティーのことが話題にのぼった。
「はい、優香ちゃんの家で」
『帰りが遅くなるようなら、くれぐれも気を付けて』
「それであ…あの…その日なんですけど」
そう、私がわざわざこの話題を出したのには理由があった。
「もしよければ、帰りにお家に寄ってもいいですか?
そんな遅くならないようにしますから!」
彼に会いに行ってもいい理由。
別にそんなものは必要ないのだろうが、勇気のない私はこうして何かと理由をつけてしまう。
こちらをまっすぐに見つめる彼と目が合うと、
そんな私の考えなんてすでに見透かされているような気持ちになる。

