目の前に注文した品が揃うと、二人の間に流れる空気が徐々に緊張感を帯びてくる。

可愛らしい彼女にとても良く似合っている淡い色のオールインワン。
フレアになっている袖から伸びる細い腕を見つめた。

『理央、あんた…

太った?』

「へ!?」

彼女は素っ頓狂な声を上げながら、こちらを見つめる。

『ふ…

太ってないです!!!!!』

「いや、絶対太ったね」

『太ってないですってばぁ!!!なんなんですかもう!!!』

ムキになって否定する彼女に、思わず吹き出した。

少しだけ“いつもの理央”に会えたことが嬉しくて、つい笑顔になる。