顔を上げると、すぐそばで私を見下ろす彼と目が合った。
『そういうところです。
浄心さんはそういう、どうとでも取れる言葉で僕を振り回してくる。
…僕に何て言わせたいんですか?』
頬に大きな手が触れる。
いつもの困った笑顔ではなく、どこか熱っぽさを含んだ真剣な瞳。
「私を、好きだと言って欲しい…」
近付く距離に、そうつぶやくのがやっとで
息をするのさえも躊躇われる。
『…僕の恋人に、なりますか?』
彼は返事を待つことなく、優しく触れるような口づけを私に落とした。
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*CAFE MACCHIATO