『優香先輩!こっちですー!』


毎朝恒例のコーヒータイム。

理央がいつも通り、私のコーヒーを買って待っていた。

「おはよ、コーヒーありがとう」

『いいえ♪

そういえば昨日のマメトーーク見ました!?

超面白くて笑い死ぬかと思いましたよ!』

理央は早速、昨晩のお笑い番組の話を楽しそうにし始めた。


相変わらずの勢い。
でも煩わしいと感じたことは一度もない。

朝は、やっぱり理央の笑顔に会いたくなる。


「そういえば、

週末どうだったの?

有松さんと昭香先輩とパン屋に行ってきたんでしょ?」

そう尋ねると、先程とは打って変って理央の表情がフリーズした。


『えっとー…』

必死に言葉を探しているようだ。