合格するかどうか、不安な日々が一気に弾けて、目の前に広がる世界が煌めいて見えました。心に降り積もった雪が溶け、桜の花を咲かせました。

嬉し泣きをするのは、今まで生きてきて二度目です。胸が温かくなり、泣いているのに幸せでした。

みんなよりも早く結果を知ってしまったので、先生からは「内緒にしておいてね」と言われました。私は頷き、授業へと戻りました。

もう泣くことはないだろうと思っていましたが、昼休みに呼び出された時、また泣きました。でもそれほど嬉しいことだったのです。

今までの辛い日々が報われ、夢が叶った瞬間です。頑張れてよかった、そう思いました。

私はすぐに家族に連絡をしました。みんな、とても喜んでくれました。家族だけでなく、莉亜ちゃんと莉亜ちゃんのお母さんからも「おめでとう」と言葉をもらいました。

これから先も頑張っていこう、そう思いながら私は夕暮れの空を見上げました。