ホームで電車を待っていた時、親友の莉亜（りあ）ちゃんからラインが届きました。

「就職試験、頑張ってね。美空ちゃんなら大丈夫よ、自信持って自分をしっかりアピールしてね」

そのラインが来た時、私は緊張を忘れて嬉しくなりました。頑張ろうと強く思い、すぐに莉亜ちゃんに「ありがとう」と返信しました。

電車に揺られ、私ともう一人の子は大きなビルへと入りました。ビルの五階で私たちは試験を受けます。

エレベーターに乗り、五階へと向かいました。五階に行くと、驚く光景が広がっていました。

スーツをしっかり着込んだ人が十三人ほどと、私たちのような高校生が二人いました。ここにいる全員が看護補助員の試験を受けるの？と私は不安に駆られました。

しかし、試験監督の方がすぐに違うことを教えてくださいました。スーツを着ている人たちは看護学校の学生だそうです。看護補助員の試験を受けるのは、私を含めて四人でした。

広めの試験会場に入り、試験の説明を受けた後、私たちは小論文を書きました。制限時間は九十分。テーマは「病院で働く上で大切なこと」。