「緊張する〜……」

「校長先生の前だしな〜……」

廊下でそんなことを話しました。そして、面接練習が始まります。

私は今までの個人練習で、うまくなっていると思っていました。しかし、それは間違っていました。

私以外の人はみんな私よりずっとハキハキ話していて、声も大きく、明るく笑顔で話していました。

私は周りに圧倒され、笑おうと思っても顔から微笑みすら消えていました。手が小刻みに震え、汗が噴き出してきました。

私より、周りの人の方がもっと上手だ……。

今までしてきた練習は無駄だったのかと、一気に不安が押し寄せました。その練習が終わってすぐ、私は進路の先生に面接練習をお願いしました。

そして、何人もの先生と面接練習をし、「自分なりに頑張ろう」と思うようにしました。



そして、本番の日がやって来ました。試験会場は隣町にあり、私は電車で行くことになりました。

私一人ではとても不安でした。しかし、同じ病院を希望する子が「一緒に行こう」と誘ってくれたので、私は少し安心しました。