そう言い、父は自分の面接の体験などを話しました。

マニュアル通りの対応をした自分より優秀な人が不合格だったことや、十分しかないはずの面接で父の時だけ二十分ほど話して面接官が笑いっぱなしだったことなどを話していました。

そこで面接練習は終わったのですが、気楽にしてもいいんだという思いが生まれました。面接と堅苦しく考えなくていい、歳の離れた人とお喋りをする、そう思えばいいと考えました。

「お前は、まだ受かるチャンスがある。自信を持て」

その言葉を信じ、進もうと決めたのです。