*
私が空き教室の鍵を手に入れるのは、とてもかんたんだった。
「あーあ、キミもこれで逃げられないね」
「…嬉しそうに笑ってますね」
私を机に押し倒して、随分と嬉しそうに笑う彼。
まるで新しいオモチャを見つけたような顔だ。
「じゃあ今からここで何する?」
「押し倒してるくせに、まだそれを言いま…ん」
だからどうして最後まで言わせてくれない。
強引に唇を塞いだキスをするのが好きな様子の彼。
「キミも嬉しそう、こういうキスのほうが」
「…さあ、どうでしょう」
抵抗しないということは、嫌がらないということは、そういうことだとわかっているだろうに。
いちいち聞いてくるあたり、イジワルな人だ。
「じゃあもっと甘いことする?」
「……水葉くんにおまかせします」
なんて言いながら、彼の首に手をまわす。
それは頷く合図。
そんな私を見た彼はふっと頬を緩め、また私にキスをしたかと思うと。
慣れた手つきで私の制服のリボンを解き始めた───



