「だからウラで、その真面目さを一緒に壊そうか。俺が協力者になってあげる」
都合のいい男。
けれどぜんぶ、彼に委ねてみたい。
そう素直に思う自分もいて。
「今日は風紀委員会の活動日?」
答えはもう決まっているのになかなか言葉にできないでいたら、彼が小さく笑ってまた口を開いた。
「……活動日じゃないです」
「そうか、じゃあ松橋さんに最初のミッションね」
「ミッション…?」
「悪い子になる第一歩。
風紀委員が使う空き教室の鍵、手に入れてきて。
信頼されてるキミならかんたんだよね」
「……っ」
最初からハードルが高い。
これを私にやらせるだなんて、ズルすぎるのではないか。
けれど───
「このあいだの続き、しようか」
甘い誘惑に私は逆らえそうになかった。



