「まあキミは風紀委員として、だけど。
みーんな最初で諦めちゃうからさ、俺に構うの」

「構う?」


履き違えないでほしい。
ただ仕事をしているだけだ。

業務の上で彼に注意してるだけ。


「蔑んだように見てくんの、真面目なやつらって。俺のことなーんにも知らないくせに」

柔らかな口調、静かな声。
どこか怒りが含まれているようにも思える。


「お前とは違うんだって言うような目」
「思い込みでは?」

「バカにしたような言い方もされる」


気づけば彼と並んで歩いている。
初めて聞く彼の話。