「なんですか」
「座って」
「どうして…んっ」
言うことを聞かない私を面倒だと思ったのだろう、無理矢理唇にキスしてきた。
それも触れるだけではない長いキス。
「…っ、んん」
思わず彼の両肩に手を置いて力を込めるけれど、キスは止まない。
角度を変えて繰り返されるだけでなく、唇を塞がれながら今度こそ机に座らされてしまった。
下から私の唇を貪ってくる。
「まっ…」
時計を見る余裕すらない。
ただぎゅっと目を閉じ、強引なキスに身を委ねる。
全身が熱い。
目まぐるしく全身に回る熱。
こんなの初めての感覚だ。



