秘密のキスで、甘く溶かして。




それに惨めではないか。
嫌がって、泣き叫ぶように抵抗してしまえば。

それならおとなしくしたほうがいい。


───なんて、ただの言い訳かもしれない。



私の容姿に一目惚れをして、近づいてきた男はたくさんいる。

けれど冷たくあしらえばすぐに諦める男ばかり。


こんな風に迫ってくる男は見たことがないため、私自身興味を抱いていた。

正反対のタイプだと思っていた彼は、意外と近いのかもしれない。