甘いかすれ声に、戸惑ったほんの一瞬だった。


にやっと彼は笑って、あたしの首元に唇をつけたかと思えば




「……痛っ」


な、何?

……首のところ、痛かった。

でも、何これ?


「……ちゃんとついたよ」


そう言って顔を上げた彼は「ハート形のほうがよかったかな」といたずらっぽく笑っている。