優しく唇にキスをしながら、駆くんの手は少しずつ下がって。
服の裾から手が入った。
ろうそくの炎が駆くんを温かく照らしている。
お腹を這う手がくすぐったくて、緊張して、体がこわばる。
「……っ」
「……大丈夫。俺に任せて」
甘い声をささやいた唇は、頷く間もなくあたしの唇に重なった。
「……あっ……ん」
背中を伝う指先。
後ろに回った手がホックに触れたかと思えば、ぷちんと音がして締め付けが無くなった。
……っ、どうしよう。
心臓が転げるように速まっていく。
服の中で動く駆くんの手が、ついに……。
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