【完】俺様彼氏は、甘く噛みつく。


そう言ったあたしを見る目は一瞬驚いていたけど、すぐ細まった。



「……いい趣味してんね?こんなとこでいいの?」



「ちが、駆くんが……大好きだから」



頷くあたしの両手は駆くんを逃がすまいと掴んでいる。



「本気で言ってる? もう多分、俺、止まんないよ?」



ソファに身をあずけるあたしに向き合った駆くんは、頷くあたしを見て「知らねーからな」と耳元でささやく。