「これなら一晩くらい行けそう。地下だからそんな暑くないし」 「一晩?」 「ん。朝になったらジャズも止まって静かになるし、店仕舞いで人通りだってあるはずだから、どうにでもなるよ」 そう駆くんがいうから、大丈夫な気がしてしまう。 駆くんは、あたしの中で誰よりも頼もしい。