翌日、合コンに着ていく服はルイちゃんとまろやんが見立ててくれた。



「気合入れすぎず、気を抜きすぎず……ってかルイー。今宵、ジャージにしない?」



「ほんと、憎たらしいくらい輝いてる」


「わたしかすんでない? 大丈夫?」


まろやんがルイちゃんに右左と体を向ける。




「まろやん……そんなことないから。でもあたし、ジャージでもいいよ」



「ばっか! 冗談に決まってんでしょ!」


ぶはっと噴き出したまろやんはお腹を抱えて笑っている。


「今宵のキャラ変わんなすぎてやばいわぁーっ」



「ほらまろやん! 笑ってないで行くよ! 今宵の恋を探しに!」


「一番のイケメンはゆずってよー?」


冗談まじりに笑うまろやんに背中を押されて、雑居ビルに入った。