お弁当を作ったり、駆くんの好きなバスケの勉強をして話題をふってみたり、できるだけ可愛い髪形にしてみたり……。 でもそういう努力って、駆くんはすぐわかるみたい。 「どうした? 最近の今宵なんかへん」 あたしの家まで送られている途中の帰り道。 人通りの少ない小路で、駆くんは足を止めた。 「え……っ、そんなことないよ」 動揺して揺れる視界。 「……なんか、必死じゃね?」