*** 「はぁ……」 部屋のベッドで三角座り。抱きしめた雑誌に顔をうずめる。 ――二条先輩への当てつけ。 ――欲を満たすため。 ――どうでもいいだろ。 嫌な言葉ばっかり浮かんでくる。 なんとなく開いた雑誌のコラム。 ”愛され女子になりたい!”ってタイトルが叫んでる。 そう、あたし、今は頑張るしかないんだから。 パチンと両頬を叩いた。