◇
翌日、朝もお昼も駆くんとは会わずに過ごした。
こういう日はたまにあったけど、こんなに丸一日、不安に過ごしたことってない。
そうしてやっと迎えた放課後。
駆くんが教室まで来てくれた。
あたし、うまく笑えてるかわからないくらい変な緊張感にぴりぴりしてる。
「今日寄り道しねー?」
「……うん。いいよ。行きたいところがあるの?」
「別に。今日一日全然会えなかったから、もうちょい一緒にいたいなぁって」
……それって本心?
もう、わからないよ。
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