すっと手が伸びて、あたしの首すじに触れた。



「ひゃ……っ」



優しく触れる指の感触。


ひやっとして、冷たくて。



ドキドキと心臓が跳ねあがる。



うう、もう目も開けられないよ……。




「たったこれだけで、どんだけドキドキしてんの?」



「……っ」




そんなの、男の人にこんなことされたら。




ましてこんなに綺麗な顔が目の前にあったら、誰でもそうなるんじゃないのかな……?




「……今宵のほっぺ真っ赤」




フッと耳元で囁く甘い声とか。
未だ離れない指先とか。



全部に、しびれそうになる。