お昼休み、ルイちゃんや他の友達とランチ中に相談してしまうほど、そのことであたしは頭がいっぱい。




「駆くんの変化―? でもいいじゃん、理由はどうであれチャラくなくなったならよかったわけだし」




「うーん……。でも駆くんらしくないというか。本当にぼーっとしてて。何かあったのかなって心配で」



「あははっ! 今宵ちゃんそれって、人が良すぎるよ! 彼氏が遊び人から脱皮して進化したわけじゃん。喜ぶとこ!」



「……脱皮」




「一途であんなにイケメンならいうことないね……ある意味、好感度あがるから要注意だけど」




ルイちゃんがいたずらっぽく言った、その言葉にしっかりドキっとする。


「好感度……やだなぁ。やっぱりいつもの駆くんのほうが……」



女の子に囲まれてるのはもちろん嫌だけど、駆くんに変化があったってだけで、どこか不安なの。




「……んま、悩めよ乙女!」



バシっとルイちゃんに背中を叩かれた。



なんだか、気になって気になって、ずっと心が晴れない。