「あの、ごめんね。もうしないから」


「当たり前」



腰に手を回して、あたしに抱き着く駆くん。


「ちょ、っと……どうしたの?」


「今宵ってなんでこんないい匂いすんの?」


「……匂いって、洗剤じゃないかな」


「違う。もっと甘い匂い。まじ癒される」



「……っ。あの、離してほしいんだけど……」



ドキドキしすぎて苦しいから。