「え!?」


突然どうして? 口に合わなかった?



えっと、どこに出してもらおう。



さっきの包みを開こうとしたとき。


「きゃっ」


駆くんの片手があたしの後ろ頭に伸びた。


がしっとつかまれて、顔を寄せられたあたしは、


「……んんっ」



あっという間に唇を奪われていて。



甘酸っぱいすももの味が口の中にねじこまれた。



カツっと飴が奥歯に当たったとき、駆くんはやっとあたしから離れた。