やっぱり、怒ってる……! 「ご、ごめんなさい……っ」 震える両手でゴミ箱を抱きかかえながら、頭を下げると。 ぱっと、頭が軽くなった。 「ほら、ついておいで」 拍子抜けするような優しい声に一度戸惑う。 駆くんはぽかんとしたあたしの両手からゴミ箱を取り上げた。