あまりにも重い朝だった。

『なに?テンション低いわよ』

お母さんが朝ごはんを用意してくれたけど食べれそうにもなかったのでそのまま家を出た。
携帯もなかった私は直接謝る方法しかなかったけど、ちゃんと話せるか自信がなかったので手紙を書いた。

【昨日は泣いてしまってごめんなさい。
先輩のせいではないので気にしないでください。
本当にごめんなさい】

長く書けば書くほど言い訳っぽく見えてしまったので短いけれどこれしか思いつかなかった。

もしも尾道先輩に嫌われていたら。
もしも周りにもめんどくさいって思われていたら。
もしも話が広がってて学校に居られなくなったら。
嫌なことしか考えられなかったけれども特に先輩達とも会うことはなく教室に入った。

『おはよ!!って、テンション低いね、、』

朝練終わりの悠に私は昨日の出来事を話した。
そして、手紙を書いたから渡したいことも。

『なら手紙渡さないと!ちゃんとハルの気持ち書いてるんでしょ?大丈夫!』

悠がそう言ってくれなかったら手紙は渡せなかったかもしれない。
授業中も身に入らなかった。
ずっと先輩宛に書いた手紙を大丈夫かと見ては閉じての繰り返し。
せめて、謝りたい。ただそれだけだった。

先輩が1人になった時に渡したいから悠と一緒に休み時間に2年生の教室近くを歩いていたが、先輩は友達が多いために絶対友達といた。

「もう絶対無理じゃん、、」
『あと掃除時間と放課後があるから!』

このままズルズルと引きずるのは嫌だったけれど、みんなの前で手紙を渡すのも告白の勘違いをされそうですごく嫌だった。
先輩、、1人にならないかなと思っていたら掃除時間に1人で歩いている先輩を見つけた。

「先輩!!」

悠もいないのに私はよく声をかけたなって思う。
尾道先輩は驚いた表情で私を見ていた。

「昨日はごめんなさい。」
それだけ言って手紙を渡した。
先輩はすぐに読んで「わかった」とだけ言うと手紙を返してきた。
そして、そのままどこかに行ってしまった。

それから体育祭の準備等もあり、あの時間には帰れなかったので先輩と会うことも無く
2週間近くは経った。
先輩が何をわかったのかは分からなかったけれど返された手紙はこわくてあけきれなかった。
もう使わない筆箱にしまってそのまま引き出しにしまった。